犬の熱中症
熱中症(熱射病、日射病)は、蒸し暑い室内や車内での留守番、暑さが厳しいなかでの散歩やお出かけなどが原因で発生します。
急激な体温の上昇(40℃以上)のため、口を大きく開けて、ハァハァと息苦しそうに呼吸をしたり、よだれを大量に出すほか、嘔吐、下痢をしたり、一時的にふらついて倒れてしまうことがあります。
わんちゃんに熱中症のような症状が見られる場合は、冷水で体を冷やしすぐに病院へご連絡ください。
咳
咳は気道にある異物を取り除こうとする生理現象です。ひと言に咳といっても考えられる原因は様々です。
咳症状で考えられる主な病気
- ケンネルコフ(感染症)
- 気管支炎
- 気管虚脱
- 肺炎
- 肺水腫
- 心不全
- 異物を飲み込んだ
- ジステンパー(感染症)
よく水を飲む
餌の後や気温が高いとき、運動した後などは飲む水の量が増えたりしますので、犬が異常にたくさんの水を飲むからといって必ずしも病気であるとは限りません。しかし、「最近急によく水を飲むようになった」という場合はさまざまな病気が潜んでいる可能性があります。
※体重1kgあたりおよそ50cc前後が目安です。
多飲多尿で考えられる主な病気
- 糖尿病
- 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
- 甲状腺機能亢進症(高齢の猫ちゃんで多い)
- 尿崩症
- 子宮蓄膿症(特に生理のあとに多い)
- 肝障害や腎不全
- 熱中症
- 脱水など
尿が出にくい
尿に赤い血液が混じっている、トイレに頻繁に行くがほとんど尿は出ていないような場合は膀胱炎、下部尿路疾患、急性腎不全などが考えられます。結石等が尿道に詰まって排尿が困難な場合そのまま放置すると危険なこともあります。トイレに行っているのに尿が出ていないなと思われるときは早めに病院にご連絡ください。
中毒
犬と猫における身近な中毒を起こす物質を簡単にまとめました。
これらのものを食べさせないように注意してください。
・たまねぎ(ねぎ類)
・チョコレート
・キシリトール(人用のキシリトールガムなど)
・ぶどう(レーズン)
・アボカド
・タバコ
・殺鼠剤やその他の殺虫剤
・乾燥剤、保冷剤(エチレングリコール)
・ユリ
・ヒキガエル(ガマガエル)
・ボタン電池
他にも飼い主様が処方されているお薬を誤飲して来院されることもありました。
また、猫でのユリを食べて腎不全に陥る危険があるように、様々な植物の摂取でも中毒を起こすことがありますのでご注意ください。
中毒は嘔吐や下痢、けいれん、血尿、など症状は中毒物質によって様々ですが、少量であれば症状がでないものもあります。
もしこれらのものを誤飲した場合はすぐに病院にご連絡ください。